半泣きの詩(うた)R 

「半」のつく言葉が好きだ。半泣き、半笑い、半ケツ、半身、半熟、半殺し等々。 どれもこれも中途半端な状態を表していてコミカルだ。 半殺しなんかはちょっと物騒な響きだが、それでもきっちり殺されるよりはマシである。 世界は中途半端であふれ返っている。 このブログでは大泣きするほどのことではない、でも半泣きくらいにはなってしまいそうな日常のシーンを掠めとって、読んでくれる人を半笑いにしたいと思います。

笑っていいのかよくないのか、ちょっと戸惑うかもしれない話。


20年以上前の年の瀬。おかんが自殺を図った。

睡眠薬を80錠ほど飲んで病院に運ばれたと、ケースワーカーさんから僕の仕事先に連絡があった。

「またか」と思った。

当時、おかんはアパートで一人暮らしをしていて、ちょっと病んでいた。

絶対に死なない匙加減で手首を切ったり、酒を浴びるほど飲んで病院に運ばれたりということが、それまでにも

ちょくちょくあったので、睡眠薬云々と言われても、そう驚かなかった。

「めんどくさいなあ」と思いながら、仕方がないので早退し病院に向かった。

処置室に行くと、間もなく目を覚ましたおかんが

「なんか、よう寝たわ」

と、抜かしやがった。

“殺したろか”と思った。


翌日。怒りを消化できない僕は、このことをある先輩に話した。

ネガティブな感情は吐き出すに限る。

僕の話を聞いてくれた先輩が言った。

「睡眠薬80錠も飲むって、20錠目くらいで眠たくならへんのか?」

笑ってしまった。

この人に話して良かったと思った。

シリアスな話ではあるけれど、

「お母さんは淋しいんや。だからお前がもっとお母さんを大切にしないと」

とか言ってお説教されても、白けてしまったと思う。勝手な話ではあるが。

ちなみに、睡眠薬で自殺しようと思えばバケツに4杯くらい飲まないと死ねないと、そのときの医者が言っていた。

おかんは若い頃、看護師をしていたらしい。だからその辺の知識はあったはずだ。

やっぱり死ぬ気などなかったのだ。ほんとに人騒がせであほなやつだ。

そんなおかんも、もう70歳で最近はちょっと元気がない。それはそれで淋しい気がしないでもない。

また自殺未遂騒動でも起こしてくれないかな。

いや、70歳じゃ、死ぬ気がなくても、ものの弾みで逝ってしまうかも知れないな。

仕方がない。元気を出させるために、今度は僕が・・・あかんな。

みなさん、命は大切にしましょうね。

                                                 合掌。





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