半泣きの詩(うた)R 

「半」のつく言葉が好きだ。半泣き、半笑い、半ケツ、半身、半熟、半殺し等々。 どれもこれも中途半端な状態を表していてコミカルだ。 半殺しなんかはちょっと物騒な響きだが、それでもきっちり殺されるよりはマシである。 世界は中途半端であふれ返っている。 このブログでは大泣きするほどのことではない、でも半泣きくらいにはなってしまいそうな日常のシーンを掠めとって、読んでくれる人を半笑いにしたいと思います。

強くて男前でしゃべりも達者な人。もちろん僕ではない(泣)


 かつてキックボキシンッグの道場に所属していた。

 こんなふうに書くと、プロのリングで、バリバリやっていたように思われるかも知れないが、とんでもない。

 幼少の頃からの格闘技、強者への憧憬が抑えきれず、大人になってからその道場の門を叩いた。

 初練習の次の日は全身が痛くて、朝、布団から出るのに3時間くらいかかった。

 やや話を盛ったが、全身が痛過ぎて笑ってしまったのは本当だ。と、言ってもいきなりスパーリングなどは

 させてもらっていない。当然だ。基本練習と筋トレだけでそんな状態になったのだ。情けない。

 それでも楽しくてしょうがなかったので、まじめに通った。

 入門から10ケ月ほど経ったころ、アマチュアの試合に出場して勝利した。嬉しかった。

 少しだけだけれど、強くなったように思えた。

 でも、嫁には

「ふ。なにをしても、私には勝てへんで」

 と言われた。

 全身が震えた。口だけでKOされた。恐るべし!我が妻、ミホ。

 
 ところで、その道場にはプロの選手が何人もいた。

 その中の1人、渡邉和則さんはヘビー級のランカーで、ものすご~く強かった。

 スパーリングの相手をしてもらっても、和さんはまったく本気を出さない。

 僕は200%本気なのにである。気分的にはスーパーサイヤ人なのにである。

 攻撃している僕の拳や足が痛くなるのだ。

『強くなければ生きていけない 優しくなければ生きていく資格がない』

 なんていうキザな台詞をフィリップ・マーロウがほざいたが、ここまで強くなる必要はないなと思った。
 
 また和さんは、強いだけでなく男前な上にギャグのセンスもプロ級だった。

 多川くんという、普段はパン工場で働く道場生の試合前夜、道場で軽くミーティングのような

 感じになったとき、和さんが言った。

「多川。おれ、お前の対戦相手のこと調べておいてやったぞ」

「え。そうなんですか。ありがとうございます。どんなタイプですか?」

「お前の相手な」

「はい」

「パンが嫌いらしいわ」

 関係あらへんがな。

 シリアスな雰囲気なところに、絶妙のタイミングでこんなことを放り込んでくるのだ。

 強くて男前でしゃべりも達者。

 世の中が不公平だということは知っていたけれど、1つくらい僕にまわしてもらえないだろうか。


 最後になったが、僕がお世話になっていたのは、京都・山科の名門道場『京賀塾』だ。

 随時、無料体験練習ができるので、興味のある方は是非!

    




気まぐれ日記 ブログランキングへ
 
にほんブログ村 サラリーマン日記ブログへ
にほんブログ村 
 

コメント

こんばんは。
強い人ってカッコいいですよね〜。うちの次男は空手習ってますが、少林サッカーという映画の影響で始めました。いつか黒帯を取ってくれると密かに期待してます。
ギャグと言えば島中さんの突っ込みもなかなかいいですよ(笑)
奥さんの台詞が一番キレがありますが(笑)

  • 2014/11/10(月) 22:05:13 |
  • URL |
  • 米田米子 #5lgk84Pk
  • [ 編集 ]

コメント、ありがとうございます!

そうなんですよ。強い人はカッコよくって美しいです。

次男さん、ぜひ黒帯取って欲しいですねえ!がんばっていただきたいです!

ところで、突っ込みをお褒め頂いて嬉しいです。ただ、米田さんのおっしゃるように、嫁の台詞の殺傷力にはかないません(笑)

  • 2014/11/11(火) 00:03:20 |
  • URL |
  • 島中 之裕 #-
  • [ 編集 ]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する