半泣きの詩(うた)R 

「半」のつく言葉が好きだ。半泣き、半笑い、半ケツ、半身、半熟、半殺し等々。 どれもこれも中途半端な状態を表していてコミカルだ。 半殺しなんかはちょっと物騒な響きだが、それでもきっちり殺されるよりはマシである。 世界は中途半端であふれ返っている。 このブログでは大泣きするほどのことではない、でも半泣きくらいにはなってしまいそうな日常のシーンを掠めとって、読んでくれる人を半笑いにしたいと思います。

けっこうな覚悟のお客様。


二十歳からの15年間、ビジネスホテルでフロントマンをしていた。

 ある夜勤明けの朝のこと。

 チェックアウトのお客様(男性・60歳くらい・元管理職風)が、宅配便専用の段ボール箱に入った荷物を持ってこられた。

「荷物を自宅に送りたいんだけど」

「かしこまりました。元払いでしょうか? 着払いでしょうか?」

 睡眠不足で締まりが弱くなった顔面の筋肉に鞭打って僕は微笑んだ。

 すると、その男性のお客様は少し考えたあと

「自腹切ります!」
 
 と、お答えになった。

 僕はそのけっこうな覚悟がうかがえる台詞に一瞬怯んでしまった。 

 仕事上の利用でもない限り、元払い、着払いどちらにしても、大体は自腹なんじゃないのかな、宅配便て。

 





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