半泣きの詩(うた)R 

「半」のつく言葉が好きだ。半泣き、半笑い、半ケツ、半身、半熟、半殺し等々。 どれもこれも中途半端な状態を表していてコミカルだ。 半殺しなんかはちょっと物騒な響きだが、それでもきっちり殺されるよりはマシである。 世界は中途半端であふれ返っている。 このブログでは大泣きするほどのことではない、でも半泣きくらいにはなってしまいそうな日常のシーンを掠めとって、読んでくれる人を半笑いにしたいと思います。

結婚なんて。


 1998年の10月10日に僕は結婚した。

 その年の大晦日、新妻のミホと一人暮らしをする僕のおかんのアパートに行った。

 年越しそばをすすりながら、おかんが言った。

「あ~あ。今年はなんもええことなかったわ」

「おいおい。この間、おれら結婚したやないか」

 そばを吹き出しながら、ツッコミを入れる僕におかんは

「おう。そやったな」

 と言ってから、にかっと笑った。

 結婚なんてそんなものだ。


 それから10年後の10月、たしか2日か3日だ。とっくに新妻ではなくなったミホに

「今月の10日、予定空いてる?」
 
 と、訊いた。結婚記念日なので、ちょっとリッチなディナーにでも行こうかと思ったのだが、ミホの答えは

「ごめーん。ちょっと用事があるねん。10日、なんかあるの?」

 だった。

 ちなみに1998年は平成でいうと10年で、つまり僕たちは平成10年10月10日に結婚したのだ。

 これほど覚えやすい日もないだろうに、こんな感じだった。

 結婚なんてそんなもんだ。

 
 そして今日。 結婚してちょうど16年が経った。

 とてもここには書けないようないろいろなことがあった。それでもどうにか続いている。

 いつもより少しだけ豪華な晩ご飯を食べながら、中学1年の娘が日本エレキテル連合の物まねをした。

 その完成度の高さにすっかり古女房になったミホと爆笑した。

 
 書いていて嫌になるくらい、ありふれた家族の団欒だ。

 結婚なんてそんなもんだ。

 でも、悪くはないと思う。

 と、言って

“結婚をしばしば宝くじにたとえるが、それは誤りだ。宝くじなら当たることもあるのだから”

 というバーナード・ショウの言葉にもちろん異論はないけれど。

 ん!?  

 「洗いものやってなあ」 

  嫁がテレビを観ながら叫んでいるので、ここらへんにしておく。
 






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