半泣きの詩(うた)R 

「半」のつく言葉が好きだ。半泣き、半笑い、半ケツ、半身、半熟、半殺し等々。 どれもこれも中途半端な状態を表していてコミカルだ。 半殺しなんかはちょっと物騒な響きだが、それでもきっちり殺されるよりはマシである。 世界は中途半端であふれ返っている。 このブログでは大泣きするほどのことではない、でも半泣きくらいにはなってしまいそうな日常のシーンを掠めとって、読んでくれる人を半笑いにしたいと思います。

やや熟し過ぎたおばちゃんに誘われたら…


『ちょっとあんた』

昨日の昼休みのことだ。食堂から休憩室に戻る廊下を歩いているとき呼び止められた。

声をかけてきたのは、ジュースの自動販売機の前に立っている清掃のおばちゃんだった。

おばちゃんはたぶん65歳くらい。大衆演劇の女優、浅香光代に似ている。見ようによってはチャーミングだが、残念ながら恋愛対象ではない。

『どしたん?』

僕が立ち止まるとおばちゃんは、ぐっと距離を詰めてきた。

『10円貸してくれへんか。細かいのないねん』

ニカッと笑う光代。

前歯の金歯がきらりとまぶしい。

『ええよ。はい』

僕は財布から10円玉を取り出して渡した。

『明日返すわな。ありがとう』

『ええよええよ。10円くらい。取っといて』

『あかんて。10円でもお金のことは、きちんとしとかな。なんなら体で払おか』

艶っぽい(つもりの)笑みを浮かべる光代。金歯が不気味に光る。

思わず鳥肌が立った。

これがもし北川景子ちゃんのような人に言われていたなら、体の一部分だけが立っていたのだけれど。
(『勃つ』の方ね。念のため。って、なにが念のためや)

いや。そういうことを言っては光代に失礼だな。

光代の下ネタに対してうまく返せないのは、僕が男してまだまだ未熟だからだ。

今後、こういう場合は、

『そやな。子供でも作ろか』

とか

『オレ、チェリーやけど、よろしく』

とか言えるように男を磨きたいと思う。


それでほんとに光代とベッドを共にすることになったら?

光代にエキスを吸われ、その日が僕の命日に。めでたく墓が立つことになるわけですわ。

あんまりウマくないな。

合掌。





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コメント

掃除のおばちゃん最強!
最近、
「若い男とひざ付き合わせて照れるわ~」
なんておばばギャグかませるようになったので、あと25年したら私も最強生物になれるかもしれません(笑)

  • 2015/07/03(金) 00:02:56 |
  • URL |
  • 米田米子 #5lgk84Pk
  • [ 編集 ]

米田米子様。

ぜひ最強生物になってください!

実際、掃除のおばちゃん、ほんとにチャーミングなんですよ。

村上龍が言ってましたが、男はしょせん消耗品ですから、弱っていくだけですけど(笑)

  • 2015/07/03(金) 00:43:37 |
  • URL |
  • 島中 之裕 #-
  • [ 編集 ]

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