『やめておいた方がいいのになぁ』と思った。
3、4日前、朝ご飯を食べながらテレビのニュースを観ていたときにだ。
なんでも最近、体操教室が盛況とのこと。
成人男性が多数、入会しているらしい。
お兄さん、あるいはオッサン達が
『バク転ができるようになってモテたい』
とインタビューに答えていた。
『わかってないなぁ』
と思った。
実は僕、中学1年生のときにバク転をマスターしている。
一世風靡セピアに憧れ、ジャッキー・チェンを心の師と仰いでいた僕は、それこそ死に物狂いでバク転の練習をした。
そうだ。僕もモテたかったのだ。
練習場所は校庭の砂場や家の布団の上だった。
何度も砂場に頭を突き刺しながら、必死に練習した。
危険な落ち方をして
『死ぬかも』と思ったことも一度や二度ではない。
約1ヶ月間、そんな死と隣り合わせの練習をし、遂にバク転をマスターすることができた。
以来、なにかというとバク転をした。
いや、なにもなくてもバク転をした。
『バク転できるオレってスゴいやろ』
とアピールしたのだ。
モテたいがために。
しかし、である。
モテなかった。
まったくもってモテなかった。
おかしいなぁと思いながら、まわり続けた。
時と場所を選ばず、クルクルまわる奴が、単なる“いちびり”であることに気づくまで、18年の歳月を要した。
中1でバク転をマスターしてから30歳になるまで、僕はまわり続けたのだ。
1日平均30回転として、18年で約197000回だ。
これだけバク転をしてモテなかった僕が言うのだから間違いない。
やめておいた方がいい。バク転などマスターしてもモテないから。
本気でモテたいと思うなら、もっと他のことに時間とお金を使うべきだ。
ところで、中1のときにマスターしたものがもう1つある。
自涜である。
おっと。モテたくてカッコつけた言い方をしてしまった。
自涜(じとく)=マスターベーション。オナニーだ。
これも中1でマスターして以来、毎日欠かしたことがない。
やめられないのだ。
1日平均、30回として…もうええな。
すみません。
そんなわけで、群馬出張編が終わり、いつもの『半泣きの詩(うた)』に戻ったのだけれど、その1回目を下ネタで締めてしまった。
いい歳して恥ずかしいと思わなくもないが、これはこれでやめられない。
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