半泣きの詩(うた)R 

「半」のつく言葉が好きだ。半泣き、半笑い、半ケツ、半身、半熟、半殺し等々。 どれもこれも中途半端な状態を表していてコミカルだ。 半殺しなんかはちょっと物騒な響きだが、それでもきっちり殺されるよりはマシである。 世界は中途半端であふれ返っている。 このブログでは大泣きするほどのことではない、でも半泣きくらいにはなってしまいそうな日常のシーンを掠めとって、読んでくれる人を半笑いにしたいと思います。

全力疾走のあほ。

 小学校2年生のとき、大西忠志という同級生がいて、こいつが少し変わっていた。

 ある夏の日、グラウンドの隅で僕と大西君はなにをするでもなく、ぼーっとしていた。
 
 とても暑い日でただ座っているだけでも、おでこや鼻の頭に汗が浮かんできた。

 と、突然、大西君が立ち上がり走り出した。30メートルくらい全力で走っては戻ってき、また向こうに走っては戻ってきた。

「なにしてるん?」と僕は訊いた。

「暑いから走ったんや。走ると空気の抵抗で風が吹いてるみたいになるやろ。そしたら涼しいはずや」

 得意げに答えた大西君は汗だくだった。

 僕は「こいつはあほやな」と思った。

 いま、大西君がどこでなにをしているかは知らない。でもきっとどこかを全力で走っているに違いない。

 




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