半泣きの詩(うた)R 

「半」のつく言葉が好きだ。半泣き、半笑い、半ケツ、半身、半熟、半殺し等々。 どれもこれも中途半端な状態を表していてコミカルだ。 半殺しなんかはちょっと物騒な響きだが、それでもきっちり殺されるよりはマシである。 世界は中途半端であふれ返っている。 このブログでは大泣きするほどのことではない、でも半泣きくらいにはなってしまいそうな日常のシーンを掠めとって、読んでくれる人を半笑いにしたいと思います。

友達にもらった神戸土産と闘う。


友人のSにトカゲ酒をもらった。

ハブ酒は知っているが、トカゲ酒というのは初めてだ。日帰り神戸旅行のお土産ということだ。

一応、礼を言って受け取ったものの、そのグロテスクさに思わず瓶を落としそうになった。

はっきりと形のわかるトカゲが2匹、瓶の中に収まっている。表情のない薄い灰色の目を静かに開けて。

どこから見ても目が合うのだ。

「お前、ちゃんと飲めよ」

僕が気持ち悪がっているのがわかったのか、Sが念を押した。瓶の中のトカゲとは違って、生き生きとした目で。

「もちろんや。でも、ラッパ飲みは無理やわ」

と返すのが精一杯だった。

家に持って帰り、早速飲んでみることにした。

しかし、いざとなるとなかなか決心がつかない。

仕方がないので、別のお酒で酔っぱらってから飲むことにした。だらしないことこの上ない。

缶ビールを3本ほど飲んで勢いがついたところで、トカゲ酒を開けた。

小刻みに震える手でグラスに注ぐ。2匹のトカゲはほとんど動かない。

しかし動かないだけ余計に不気味だ。いや、動いた方がやっぱり嫌か。

ウーロン茶で割った。ウーロンハイというやつだ。正確にはウーロンハイ・トカゲ風味か。どうでもええな。

目をつぶって一気にあおった。

一度、飲んでしまうと平気になった。味もうまかった。

それからは酔いも手伝って、ぐいぐい飲めた。

瓶の中のトカゲを見ながら

“ふん。ちょろいもんや。お前ら、身体に良いらしいなぁ。ありがたく飲ませてのもらうぞ”

なんてことをつぶやいたりした。

ただ、今、これを書きながら思うのだけど、このトカゲ野郎を瓶に突っ込む作業だけはできない。

いくら酔っぱらっていても絶対にできない。やっぱりトカゲに乾杯、いや完敗だ。

                          すみません。また「カンパイオチ」になってしまった。合掌。
 




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