半泣きの詩(うた)R 

「半」のつく言葉が好きだ。半泣き、半笑い、半ケツ、半身、半熟、半殺し等々。 どれもこれも中途半端な状態を表していてコミカルだ。 半殺しなんかはちょっと物騒な響きだが、それでもきっちり殺されるよりはマシである。 世界は中途半端であふれ返っている。 このブログでは大泣きするほどのことではない、でも半泣きくらいにはなってしまいそうな日常のシーンを掠めとって、読んでくれる人を半笑いにしたいと思います。

中1の娘のしょーもない悩みと、しょーもない主張。


「なあ、パパ。表現の自由って制限がないの?」

3日前の夜、中学1年生の娘が訊いてきた。

フランスのシャルリーエブド襲撃事件に思うところがあるのだなということは、すぐにわかった。

すぐにわかったが、そのとき僕はブログを書いていた。

ブログを書くとき、僕はお酒を飲む。あほなことを書くために、頭のねじを少し緩める必要があるからだ。

あまりお酒が強くないので、350ml缶の1本もあれば充分にねじは緩むのだが、そうすると理性とか自制心とかいうものも

緩んでしまって、2本、3本と続けて飲むことになる。結果、30分もしないうちにへべれけだ。

3日前の夜もやはりそうだった。

娘はそんな酩てい状態の僕に冒頭の質問をぶつけてきたのだ。

まともに答えることなど不可能だった。だが、ここは親として適当にやり過ごすことはできないと思い必死で考えた。

しかし、基本的人権、知る権利、未成年犯罪者の実名報道、風評被害などなど、『表現の自由』からイメージする文言が

ねじの緩んだ頭に浮かんでは消えるだけで、一向に考えがまとまらない。やっと出てきた答えらしきものが、

「表現の自由にも、もちろん制限はある。でも、たとえなにを書かれたとしても暴力に訴えるのはよくないと思うで」

だった。暴力とはこの場合、襲撃のことでありテロのことである。

「でも、イスラム教では偶像崇拝は禁止されてるんやで。それをざわざわ挑発するようなことをするのはどうかと思うなあ」

反論する娘。ストーブの前でだらしなく寝転がっているわりには、しっかりしたこと言う。

「それはそうやな。だけど暴力はあかん」

「でもイスラム教徒にとって、ムハンマドは―――」

「とはいえ、暴力はあかん」

話がさらに難しくなってきそうだった。僕は「暴力はだめ」の一点張りで押し通した。

「うーん……」

娘が考え込んだ。

僕は「ここが潮」だと判断し、全ての親が持つ必殺技、『早く寝ろ攻撃』を繰り出すことにした。

実際、けっこうな時間でもあったのだ。

案外、素直に言うことを聞いた娘に、僕はこれまた親としてベタな台詞を投げかけた。

「表現の自由のことは、学校の社会の先生に訊いてみ」

「パパ。逃げたやろ」

娘がにやりと笑って2階に上がった。酔いが醒めそうになった。中1を侮ってはいけないと思った。


普段はあほなことしか言わない娘だが、ときどき今回のように、大人の僕が「ん」と思うようなことを口にする。

保育園の年中組のころだった。ある夜、寝かしつけようとする僕に娘が言った。

「パパ。寝るってことは死ぬってことに一日近づくってことやな」

「う~ん。まぁ、それはそうやけどなぁ。その若さでそんなこと考えんでええがな」

あの時は、保育園児である我が子のニヒルな発言に、気に利いた返しができなかった自分を恥じたものだ。

そんなあほかかしこか分らない娘の目下の悩みは

『夜、寝ているとき掛け布団の縦と横がわからなくて困る』

という、しょーもないものだ。

娘は寝相が悪く、それにより布団がずれて足が出てしまい寒い。だから布団を本来の方向に戻そうとするのだけど、

眠い上に電気が消えていて暗いので、布団の縦と横がよくわからない。手と足を使って、くるくるくるくる布団を回す自分に

“中国雑技団か!” と、ツッコミたくなるのだそうだ。

『すべての布団は正方形にすべき』

というのが、目下の娘の主張だ。

やはりまだ中学生は子供だ。

                と、思ったのだが、その夜、僕も夜中に布団をくるくるまわす破目になった。合掌。





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コメント

うちの頼んない高2のお坊ちゃんも、いつも私に鬼のように怒られっぱなしですが、たま〜に 学校で習って来た難しい話をドヤ顔でします。
島中さんみたいに、親としての威厳を保て無い時は「へぇ〜 そうなんや〜」と大袈裟に褒めてやる事にしています。
子供って面白いけど 親ってアホやなぁ…。

  • 2015/01/17(土) 23:10:00 |
  • URL |
  • たーちん #-
  • [ 編集 ]

使わせていただきます!

なるほど!

親としての威厳を保てそうにないときは

『大袈裟に褒める』かぁ。

子供も満足、親も面目をつぶされずに済むという最上の方策ですね。

使わせていただきます!

子供はいろんなことをどんどん吸収していくのに対して、親はどんどん忘れていくのだから、あほになっていくのは仕方ないのかな(笑)

学校の勉強に関しての話しですが。

  • 2015/01/18(日) 00:00:54 |
  • URL |
  • 島中 之裕 #-
  • [ 編集 ]

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