半泣きの詩(うた)R 

「半」のつく言葉が好きだ。半泣き、半笑い、半ケツ、半身、半熟、半殺し等々。 どれもこれも中途半端な状態を表していてコミカルだ。 半殺しなんかはちょっと物騒な響きだが、それでもきっちり殺されるよりはマシである。 世界は中途半端であふれ返っている。 このブログでは大泣きするほどのことではない、でも半泣きくらいにはなってしまいそうな日常のシーンを掠めとって、読んでくれる人を半笑いにしたいと思います。

あだ名


中学のとき「ゴリ」というあだ名の同級生がいた。
「ゴリ」 とあだ名されるだけあって、顔はもとより立ち振る舞いまでもが
ゴリラにそっくりな 奴だった。

ある日の放課後、僕は友人のKとゴリの家にゴリを誘いに行った。
自転車で乗りつけた僕たちは、チャイムもならさず声の限りに叫んだ。
( 携帯電話などSF映画にも出てこないほど昔の話です)

「ゴリー! ゴリ、遊ぼけえ!」 

数十秒後、玄関の引き戸がガラガラと開き

「うちの子はゴリちゃう!!」

という唸り声とともにお父さんゴリラが現れた。

僕たちは呆気にとられ言葉を失くしたが、お父さんゴリラはすぐに戸をピシャッと閉め、
檻、いや家の中に入っていった。

結局、その日はゴリと遊ばなかった。






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