半泣きの詩(うた)R 

「半」のつく言葉が好きだ。半泣き、半笑い、半ケツ、半身、半熟、半殺し等々。 どれもこれも中途半端な状態を表していてコミカルだ。 半殺しなんかはちょっと物騒な響きだが、それでもきっちり殺されるよりはマシである。 世界は中途半端であふれ返っている。 このブログでは大泣きするほどのことではない、でも半泣きくらいにはなってしまいそうな日常のシーンを掠めとって、読んでくれる人を半笑いにしたいと思います。

群馬出張編・4・応援2日目 責務



2月10日(火)

応援2日目。

新設ラインの稼働準備、状況はやはり厳しい。

にも関わらず思うように仕事が進まない。

そんな中、前後半の指揮官である、しゃべくりマン・渡部さんから僕にある依頼があった。

『シマちゃん。K検査機に関してはお任せしていいかな。今日か明日には勉強会をして欲しいんだけど、よろしくね』

応援は昨日が初日だったのだが、渡部さん、昼休み明けには僕のことを『シマちゃん』と呼んでいた。早っ。

と、まぁそんなことはどうでもいい。

渡部さんから勉強会の依頼があったK検査機のオペレーションと、そのスキルの伝承こそが、今回、応援にきた僕の最大の責務だ。


K検査機は京都工場にもある。

確かに僕はそのオペレーターだ。

しかし、この群馬工場のものとはメーカーも違えば仕様も違う。

それにオペレーターとしての経験も浅い。

昨日、高度なレクチャーを受けて頭から湯気を出したのが、このK検査機だ。正直、自信満々ではない。

とはいえ、群馬工場のメンバーはK検査機など見るのも触るのも初めてだ。

やるしかない。

『義を見てせざるは、勇なきなり』

と孔子のオッサンも言っている。

今日の午後からのほとんどを、僕はK検査機とその取説との格闘に割いた。

おかげで、なんとか格好はつきそうだ。


ところで、昼休み。

今日も渡部さんはしゃべりまくった。

『シマちゃん、京都の話してよ。いいとこだもんね、京都は。鹿が有名だよね、鹿が。え!? あれは奈良? あ、そう。あ、京都はあれか。清水。清水寺だよね。ぼくはね、清水に上ると飛び降りたくなっちゃうんだよね。そうだ、みんなで京都旅行行こう。で、シマちゃんの家でバーベキューしようよ……』

渡部さんがしゃべったことを全部書くと、六法全書くらいのボリュームになる上に、ほぼ意味不明だからこの辺にしておく。

昼休みが終わり、現場に向かう廊下で、新人の松本くんがぽつり言った。

『仕事より、休憩の方が疲れるんですよね』

しゃべくりマン・渡部さん。とても良い人なのだけど、ちょっとだけめんどくさいかな。

写真は僕のアパートの冷蔵庫の中。

朝はだいたいヨーグルト。これは京都にいるときから。

娘には『女子か』と言われるが、男子です。オッサンです。

プレモルは矢作係長からの差し入れ。

ヨーグルトとビールがずらり。理想的な布陣だ。

下の引き出しに入っているパテックス(冷湿布)は、今回の出張に際し、唯一、嫁が持たせてくれたものだ。

なぜ、パテックス。

長期出張を利用して冷却期間を設けようというメッセージなのだろか。

わからない。

春までゆっくり考えるとするか。
 




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群馬出張編・3・初日、初ツッコミ



2月9日(月)

応援初日。8時出勤。

大阪から応援の武島さんも。

作業着や安全靴などを受け取り、着替える。

会議室で、場内ルール、ラインの現状、生産予定などについてレクチャーを受ける。

講師は矢作係長。

その後、メンバーに紹介してもらい現場に入る。

担当設備が違う武島さんとは、ここでお別れ。


僕が応援に入るのは、『前後半』と呼ばれる部署で、その名の通りラインの前半設備と後半設備が守備範囲だ。

メンバーは、ベテランの渡部さん、若手ホープの島田くん、新人の松本くん、3日前に中途採用で入社してきた脇山さんの4人だ。


島田くんに前後半の設備を一通り案内してもらう。京都ではオペレーションしたことがない設備が多い。


12日から試運転とのことだが、ライン全体的に準備がまだまだだ。
やるべきことが多すぎる。

だが、違う環境で勝手がわからない僕に出来ることは限られている。と言って気落ちはしないが。

やれることをやるだけだ。

昼休み。前後半のメンバーでまとまって昼食。

みんなはお弁当やカップ麺。

僕は自分で握ったおにぎり1つ。

これが驚くほどまずかった。

米が悪いのか炊き方が悪いのか。

味にこだわりのない僕が言うのだから、余程だ。考えねば。

1時間の休憩中、ベテランの渡部さんはずっとしゃべりっぱなしだった。

それも定年間近のおじさんだというのに、占い好きの女子高生のように血液型の話を延々と。

僕も含め、メンバーはしょーがないなぁといった感じで聞いていたのだが、もう休憩もあと5分ほどで終わりというところで、渡部さんが言った。

『ま、でも血液型なんて関係ないよね』

みんな椅子からずり落ちた。

『いやいや。今の今まで、散々あーだこーだ言ってたじゃないですか』

僕は応援初日にも関わらず、ツッコんでしまった。

みんな笑ったが、渡部さんはまじめな顔で

『あぁ~。島中さん、いいツッコミするねぇ。B型?』

と訊いてきた。

もうええわ。当たってるけど。

午後からはある設備について、取引先の担当者から高度な内容レクチャーがあった。

頭から湯気が出そうになる。

『今日は初日だから、定時で上がってください。試運転が始まったら帰りたくても帰れなくなりますから』

17時過ぎに渡部さんに言われ退勤。

アパートに帰り、炊飯器に残っているご飯をレトルトカレーでやっつける。

やはりマズイ。

ホテルマン時代からの友人からメール。

お詫びメールを返信。
春に約束ごとがあったのに、長期出張に来てしまっているからだ。

友人、エールのメールを返してくれる。


洗濯機をまわす。

嫁と娘と電話で話す。
『片栗粉ないし、買いに帰ってきて』

と嫁。あほか。

さ。ご飯セットして風呂入って寝るとするか。

しかし、明日も渡部さんが血液型の話したら、頭、はたいてしまうかも。


写真は会社が借りてくれているアパートだ。

2階の真ん中あたりの部屋が、僕の仮住いだ。

来るなよ。NHK。

 




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群馬出張編・2・スタンバイ



2月8日(日)

9時半頃起きる。

昨夜、晩御飯を食べていないので、さすがに空腹。

昨日買っておいた、レトルトカレーの袋をあけ、スプーンを突っ込んで食べる。

うまくも不味くもない。

最近、タイミングが合わなかった幼なじみと電話で話す。

エールをもらう。

明日から働く工場まで車で行ってみる。

所要時間とルートの確認だ。

天気は雨。気分が沈む。

僕が勤めているのは、某食品メーカーの下請け企業で、職種は製造オペレーターだ。

今回の出張は、群馬の工場で新設されるラインの応援のためだ。

転職して3年目の僕なんかより、もっと適任がいるはずだが、いろんな事情があってこうなった。

ま、僕自身は期間限定の北関東ライフを楽しもうと思っている。

通勤ルート確認の後、日曜品の買い足し。

お米を買うために立ち寄ったスーパーの惣菜コーナーに、うまそうなものがたくさん並んでいた。

昼ごはんに何品か買おうかと思うも、やめる。

結局、昼ごはんはコーラ。

『食べ物とか食べることにあまり執着がないのか』と訊かれることがあるが、そんなことはない。おいしいものは好きだし、食事自体も好きだ。

ただ、太りやすい体質だから、なるべく食べ物を遠ざけるようにしている。

食べ始めると、けっこう食べてしまうのだ。

日曜品はしゃもじやお米の計量カップ、便座カバー、ハンガー、ハサミなど、昨日、買いもらした細々したもの。

アパートに帰り、新品の炊飯器のパッケージを開けると、しゃもじも計量カップも同梱されていた。あ~ぁ。

日曜品の整理をしながら、ビールを飲む。

陽の高いうちから飲むビールはうまさ割増。
ちょっとご無沙汰の女友達に電話。

年が明けてから、いろいろ大変なことがあって、いまは少し落ち着いたとのこと。

小1時間話す。

いいタイミングでの電話だったようだ。

缶ビールを3本あけたあたりで眠気。ベッドへ。

夕方、目を覚ます。

茹でた鶏のささみを3キレ食べる。

高たんぱく低カロリーな晩御飯。

嫁と娘と電話で話す。
2人とも元気。

ささみが消化したら、またビールを飲んで寝るとしよう。


応援初日に向けて、いろいろスタンバイしようと思っていたのだが、飲んだくれて終わりそうだ。

写真は通勤路で見つけた、つぶれたパチンコ屋の看板。

店名『チューリップ』かぁ。

花が開くことなく散ったのだな。

ちなみに、チューリップの看板の下に

『キリストを呼び求めるものは救われる』

と書かれた小さな看板がある。

店長、キリストを呼べばよかったのに。
 




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群馬出張編・1・群馬入り



2月7日(土)

6時35分発の、のぞみ号で京都を発つ。

昨夜は準備でバタバタ。幼なじみからの電話にも気づかず。

新幹線の中では、文春を読む。

ほんとは週刊大衆かなんかを読みたかったのだが、売ってなかった。

『殺人犯との対話』というノンフィクション記事の内容に戦慄を覚えるも、早く続きを読みたいと思っている自分に驚く。

結局、犯人の悪魔のごとき所業を『物語』として楽しんでいるのではないか。

他に、みうらじゅん、クドカンの連載がありおもしろく読む。

百田尚樹の小説は読まず。

前は好きだったのになぁ…


予定より早く現地に到着。
コンビニで時間を潰してから営業所に連絡。

事務方のT係長が車で迎えに来てくれる。

T係長はおぎやはぎのメガネの方に似ている。
申し訳ない。定番のボケだ。

えっと、矢作似だ。どうでもええか。

アパートに荷物を入れているとき、レンタカーが2台届く。

同じタイミングで大阪営業所からの応援メンバー、武島さんも到着。

矢作係長、武島さん、僕、そして矢作係長の奥様も合流して、遅めのお昼ご飯。

地元ではつとに有名なうどん屋に行く。
矢作係長の車で。


平べったい包帯のような麺に舌鼓。

斜め向こうのテーブルで、さっきのレンタカー屋のスタッフ3人がうどんをすすっているのを発見。

特に声はかけず。

向こうさんも気づいていないようだったが、食後、リーダー格のスタッフがわざわざこちらに来て挨拶してくれる。

『先ほどはどうも。今回はご利用ありがとうございます』

『いやいや。お礼はいいから、ここの支払いよろしく』

と返してユルい笑いを提供する。

食事をしながら、来週からの仕事の軽い打合せ。

その後、アパートまで送ってもらい解散。

荷ほどきの続き。

東京にいる古い友人から電話。

ブログを読んで連絡をくれたとのこと。

せっかくだから、一度会おうという話から、気がつけばなぜかエロ話へ。

荷ほどきが一段落したところで、日曜品などの買い出しに出る。

ホームセンター、業務スーパー、ヤマダ電機、BOOK・OFFに行く。

カーナビはやっぱり便利だ。

下見のときは何もないところだと思ったが、それなりにはいろいろあるようだ。

それでも田舎であることに変わりはないが。

夕方、矢作係長から着信。ビールを差し入れてくれるという。

ありがたい。

急いでアパートに帰る。
ビールを受け取ったあと、スナック菓子をかじりながら、首都圏にいるであろうホテルマン時代の後輩たちに電話。

数人と連絡が取れる。皆で日程を調整して、久しぶりに会おうということになりそう。

陽が傾いてきたので、部屋の電気を点けるも明るくならず。

タマ切れだ。

コンビニへ行く。

ついでに夜が更けてからのことを考えて、エロ雑誌コーナーへ。

表紙を見ているだけで、下半身に熱を感じる。

これでは

『立ち読みであり、かつ勃ち読みだな』

と思い至り、内心ほくそ笑む。

結局、エロ雑誌は買わず。

夜、嫁に電話するも

『いま福山くんの映画観てるねん。ま、がんばって』

と、あっさりしたもの。

娘は部活で疲れて寝ていた。

面倒くさいので、晩御飯は食べず、矢作係長から頂いたビールを飲む。

うまい。

明日、ビアグラスを買おう。


長文になってしまった。

テイストを変えると宣言したが、単にだらだら長くなっただけかも。

 




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『お知らせ』  次回からしばらくの間、趣向を変えます。


明日から、群馬県の某群に長期出張に行くことになりました。桜の咲くころまでの予定です。

僕の住む京都の某市から、新幹線と特急と在来線とタクシーで5時間ほどのところです。ちょっと通うのは無理ですね。

先週、2日ほど下見と打ち合せのために行って来たんですが、とても田舎です。

「日本の通貨が使えるのか、ここは」

とか、

「テレビはちゃんと地デジに移行しているのか?」

とか思ってしまいました。すみません。群馬の方々。

だけど、会社が借りてくれたアパートを見に行ったときは、不動産屋のおねえさんが

「暖房が3時間置きに切れますが、よろしかったでしょうか」

なんて笑顔で言うんですからね。だめでしょ、普通(笑)

もちろん、インターネット環境も整っていません。

自宅のPCは諸般の事情で持っていけないので、熟考の末、携帯電話(なんとガラケー)でブログを投稿することに

しました。

いつもご訪問していただいている皆さまのブログにも、ガラケーで訪問させていただきます。足跡がどうなるのか、ちょっと

わからないんですが、ぽちっとさせていただきますね!!


というようなわけで、次回からしばらくの間、いつもとは違うテイストにしてみようと思います。番外編と言ったところです。

どうぞ、よろしくお願いします。

 




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みんなあほや。あほばっかりや。


甥っこの吉行が3歳くらいの頃の話。

父親(僕の弟)の携帯電話に興味を持った吉行。ある日、携帯を手に持って遊んでいたのだが、何を思ったのかいきなり

水の入っているやかんの中に入れてしまった。

テレビを観ていた父親である僕の弟は

ぽちゃん。

という音に反応し、吉行を見やった。

なかなかに悲劇的な事態であることを瞬時に把握した弟は、慌ててやかんから携帯電話を取り出すと、

なんと電子レンジで「チン」をした。

あほである。

携帯電話をやかんに入れる吉行もあほだが、オトンはもっとあほだ。

電子レンジの中の携帯電話は、2、3回まわると

ボン!

といって壊れたという。

まったく何を考えているのかわからない。『蛙の子は蛙』とは、まさにこのことだ。


と、弟親子のあほあほエピソードをひとくさり披露したが、僕も実はあほである。

あれは確か、中2のときだ。

コンセントにささっている状態のドライヤーの電源コードに、ハサミを入れたらどうなるかを試してみた。

パン!

という音とともに、目の前に小さな閃光がほとばしった。

びっくりして飛び上がった。ハサミの刃は半月状に欠けていた。

『血は争えない』とはこのことだ。


ところで、父親の携帯電話を無邪気に破壊した吉行も今では大学生になり、ツイッターなんぞをやっている。

身びいきだと思われるかもしれないが、これがけっこう面白い。

いくつか、そのつぶやきを挙げてみる。

『1月30日 困った 冷やし中華食べたい』

『2月2日 財布あっああったあった!!!!!!
こないだシャトレーゼ行ってプリン買ったときの袋の中に入ってた!!!!
プリンと一緒に冷蔵してた!!!!!』

『2月2日 でもおとつい1個プリン食ったよな…なんで気付かんかった』


真冬に冷やし中華が食べたくなったら、確かにけっこう困る。しかし財布失くしたのに、呑気にプリン食べてるなよ。

思わずつっこんでしまった。

基本的に今もあほやな、吉行。

『三つ子の魂百まで』とはこのことだ。微妙に違うか。

よかったら覗いてやってください。@39yocchiです。

                              親バカならぬ、伯父バカな自分に合掌。                    




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15年前の日記が出てきた。


長期出張の準備で押し入れの中をひっくり返していたら、15年前の日記が出てきた。以下『 』内抜粋。


『2月8日 ナイト。今日はメチャクチャ。とても大変。どーしようもなく忙しかった。このオレがちゃんと仕事をしてしまった。

雪が降った。金田一耕助のフケのように。たくさん。たまらない。

我が妻、ミホは雪に気づかず洗濯物をベランダに干しっぱなしにしてしまい、せっかく洗ったそれらをガチンガチンに凍らせ

てしまったそうだ。

“あんたのパンツなんかな、下敷きみたいになってたわ。あはは” か。能天気なことこの上ない。

もう1回洗っておけよ』


ナイトというのは、ホテルの夜勤のことだ。文面からすると、夜勤の仮眠時間に書いていたようだ。

洗濯物のことは休憩中、家に電話でもしたのか。「もう1回洗っておけよ」は、直接は言ってないはずだ。そんな偉そうな

口を利いた日には、雪ではなくて血の雨が降ることになる。ものすごく局地的にではあるが。

「このオレがちゃんと仕事をしてしまった」については、敢えて触れない。

きっと後から誰かに読まれることを想定して、謙遜していたのだと思う。含羞の人なのだ、僕は。

と、都合の悪い時は難しい言葉で煙に巻いておく。

                             15年経っても成長していない自分に合掌。
 




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おんなじじゃ!!


中学の同級生、井上は、遅刻をして生活指導の教師にしばかれそうになったとき、

「やめてくれ! オレ、先生にしばかれ過ぎて、もう身も体もボロボロなんや!」

と言ってしまった。

数秒後、

「身と体はおんなじじゃ!ぼけぇ!」

と、叫ぶ生活指導の教師に、またしてもしばかれる井上だった。

ボロボロなのは、身でも体でもなくオツムだったようだ。

                                                合掌。
 




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めちゃくちゃ可愛いから許してしまっていた。


独身時代、オンボロ長屋で猫を飼っていた。

ミルクという名前のオス猫だったのだが、とても気まぐれでいたずら好きだった。

朝、早いときは5時半頃に僕を起こしにくる。

「にゃあにゃあ」と頭の上で鳴くのだ。

眠たいので無視していたら、家の中を走りまわっては花瓶を倒したり、カーテンにぶら下がったかと思うと、僕の顔目がけ

てダイブしてきたりと傍若無人の限りを尽くす。

仕方がないので起きてやると、やつは10分もしないうちに寝てしまいやがる。

これを嫌がらせと言わずして、なんと言うのか。辛かった。とても辛かった。でも、許してしまっていた。なぜならミルクが

めちゃくちゃ可愛かったからだ。

そんな可愛くてやんちゃなミルクがいる僕の家で、友人の古田と飲んだ。雪がちらつく寒い夜だった。

浴びるほど飲んだ古田はうちに泊まったのだが、全然ゆっくり眠れなかったらしい。原因はもちろんミルクだ。

コタツで寝ようとする古田の胸を踏みつけて走りまわる。走るのに飽きたら、古田の頭のすぐ上にあるトイレで

くっさ~いウンコをする。最後はコタツの中に入ってきたので、やっと寝るのかなと思ったら古田の足を噛みまくったとのこと

だ。

まったく。めちゃくちゃ可愛いかったから許していたが、ブサイクならとっくに三味線にしていたぞ。

ま、可愛くない猫なんていないのだけれど。

ところで、子供のころ、家で飼っていた数匹の猫の中に『ナカムラ ユウ』というのがいた。

その猫の顔が同じ団地に住む中村さんところの次男に似ているからと、おかんが名づけたのだ。

ある夜、ナカムラ ユウが帰ってこないので、おかんが団地中を探してまわった。

「ユウ! どこ行ったんやぁ!? ナカムラ ユウ! 帰っといで。ごはんやで!」

と、叫んでいたら、中村のおばちゃんがえらい剣幕で家から出てきたらしい。


翌日、帰ってきたナカムラ ユウに、おかんが

「怒られたからお前の名前、今日からナカムラな。ユウはなしや」

と言った。

おかんの言葉を理解したのか、ナカムラ ユウ、いや、ナカムラは

「にゃお」

と、鳴いた。

僕は「うぉー」と泣きたくなった。

             のっぴきならない事情があって、ミルクは里子に出した。元気にしているだろうか。合掌。
 




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おじいちゃんと携帯電話。

 
二十歳から15年間、京都市内のビジネスホテルでフロントマンをしていた。

ある夜勤のときだ。外線電話がかかってきたので出た。電話の主はおじいちゃんだった。

おじいちゃんは携帯電話を使っていたのだが、かなり電波状態が悪い。

でもって、おじいちゃんは話す前に

「あぁ~~~~」

と、言ってからでないと言葉が出てこない。

電波状態が良い時は、おじいちゃんの「あぁ~~~~」で、悪くなると「ザァ~~~」とノイズが入る。

「あぁ~~~」「ザァ~~~」「あぁ~~~」「ザァ~~~」の繰り返しで、要件を聞きだすのに苦労した。

その要件は何だったかというと、あぁ~~~~・・・・・・

               僕のおかんは、親子電話の子機も携帯電話だと思っていた。なにも言うまい。合掌。
 




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