半泣きの詩(うた)R 

「半」のつく言葉が好きだ。半泣き、半笑い、半ケツ、半身、半熟、半殺し等々。 どれもこれも中途半端な状態を表していてコミカルだ。 半殺しなんかはちょっと物騒な響きだが、それでもきっちり殺されるよりはマシである。 世界は中途半端であふれ返っている。 このブログでは大泣きするほどのことではない、でも半泣きくらいにはなってしまいそうな日常のシーンを掠めとって、読んでくれる人を半笑いにしたいと思います。

おいしそうなあだ名と切ないあだ名。


中学の先輩、古本君のあだ名は『ブルボン』だった。

娘の同級生、田中健太君のあだ名は『タナケン』だったのだけれど、いつの間にか『タマキン』に変わったらしい。

娘は田中君のことをなんと呼んでいるのだろう。ちょっとだけ気になる。

                            大晦日にあほなことを書いてる自分に合掌。





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耳の遠いおかんにイラッとして。


70歳になるおかんが、最近、耳が遠い。

話していると何度も「へぇ?」と訊き返すので、けっこうイラッとしてしまう。

だからこの間、おかんが「お前、インフルエンザの予防接種は受けたんか?」と訊いてきたときに

「へぇ?」

と訊き返してやった。

でも、おかんは無反応というか、僕の答えを待っている感じでじっとこちらを見ている。

よく考えたら僕の「へぇ?」が、おかんには聞こえてないのだ。

くっそう! せっかく「へぇ?」口撃したのに。

今度は紙に書いたろ。

             「相変わらずブサイクやねえ」と言ったときは、「だれがブサイクやねん! お前そっくりやんけ」と

                                                    すぐに反撃してくるおかんに合掌。





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ホテルマン人生を賭けた『ウォー・ゲーム』


二十歳から15年間、京都市内のビジネスホテルでフロントマンをしていた。

そのときに何度か『ウォー・ゲーム』というのをやった。

ルールは単純だ。前の奴より、大きな声で『ウォ』という声を出すだけだ。

要するにビビったら負け。しかし、下手をするとホテルマンとしてのクビが飛ぶデンジャラスなゲームでもある。


あれは入社3年目くらいのある日勤のときだ。マネージャーが昼休憩に行っている間に開催した。

参加メンバーは僕と女性スタッフ2名の合わせて3人だった。

女性相手に負けるわけにはいかない。

短期決戦でいこうと決めた僕は二巡目で『ウォーッ!!』と絶叫した。

女性スタッフは口を押さえながら笑った。自分たちの負けを認めたのだ。

僕は拳を突き上げた。だが、そのまま固まってしまった。

女性スタッフの後ろに事務所にいたはずの支配人が、突然現われたからだ。


次のボーナスの明細を見たとき、僕が獣のように『ウォーッ!!』と叫んだのは言うまでもない。

                           
                      これから仕事は真面目にやろうと、誓ったあの日に合掌。                




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チャンピオンになった後輩とポンコツおやじの再会。


『27日に山崎君が道場に来てくれるで』
というメールがキックボクシングの師匠から届いた。一週間ほど前だ。

山崎君というのは元道場生で、Krush-63㎏級王者の山崎秀晃選手のことである。
何年も前に目を傷めて道場を辞した僕だけれど、たまに顔を出させていただいたり、月に一度行われる元道場生を対象に
した練習会には、参加させていただいている。

27日当日は早めに家を出たのだが、思いのほか道が混んでいて、道場に着いたのは練習開始時間を20分程ほど過ぎ
ていた。
中に入るとミット打ちの最中だった。いつにも増して緊張感が漂っているのは、現役チャンプの山ちゃんのオーラのせいだ
ろう。

押忍! と全体に声をかけ、僕は道場の隅でしばし練習を見た。
すると道場生のミット打ちを、一人ずつ順番にしてくれていた山ちゃんが、その合間にさっと僕のところに来て挨拶をしてく
れた。
「お久しぶりです!」
端正な顔の割に野太い張りのある声、人懐っこい笑顔は相変わらずだった。
正直、気持ちよかった。
若い道場生の多くは、たまに現われるポンコツおやじの僕のことなどよく知らない。
『元道場生で先輩らしいけど、下ネタばかり連発する変なおっさん』くらいに思っているに違いなかった。

それが、だ。

現役のチャンピオンが自ら歩み寄って挨拶をしたのだから、僕の株はにわかに急上昇した。もし僕という男の株が
実際の経済に影響したなら、一夜にしてあのとき以上のバブルが来ていたはずだ。

「シマちゃん、やらへんのか?」
「あ。はい、やります」
師匠に声をかけられた僕はすぐに練習着に着替え、軽くアップをした。
体が温まったところで、山ちゃんにミットを持ってもらうことにした。

「よろしく」
両のグローブを軽く突き出す。
「はい」
山ちゃんがミットを当てて応えてくれる。
山ちゃんと練習するのは何年振りだ。8年くらいか。
僕は少し感傷的な気分になった。

実は僕の目を“壊して”くれたのが、この山ちゃんなのである。
あるアマチュアの試合前、ガチスパーリングをしたときにやられたのだ。
3分を2ラウンドするはずが、1ラウンドが終わった時点で僕の左目が終わっていた。視界の左上辺りが崩れたゼリーの
ように歪み、瞬きをするとフラッシュをたいたように目の前がぴかりと光るのだった。

結局、それが原因で僕は出場を予定していた試合を諦め、間もなく道場も去った。山ちゃんが19歳、僕が35歳のときだ。道場じゃなくて、道端でやっていたら完全なオヤジ狩りだ。

山ちゃんはその後、関西の大会でいくつものタイトルを獲り、やがて上京。名門・チームドラゴンで研鑽を重ねプロデビュー。KO勝ちの山を築き、ついにはKrushのチャンピオンにまで昇りつめた。プライベートでは数か月前に美人モデルのステッカールディアさんと結婚した。

「はい、スタート!」
かけ声とともに、師匠がストップウォッチのボタンを押した。
そうだ。ミット打ちだった。

ジャブ、ストレート、フック、アッパー、さまざまなコンビネーションを山ちゃんの構えるミットに打ち込んだ。
パンチだけのミット3分が30分に思えるほど体はきつかったが、気分は爽快だった。

「久しぶりやな、山ちゃん」
ミット打ちが終わり、僕は改めて山ちゃんに話しかけた。
「はい。島中さんもお元気そうでなによりです。ってか、昔より若返ったんじゃないですか」
「そうかなぁ。それよりほんまビッグになったな。実は、あのオレの目を壊してくれたスパーリングのときにな、思ったんや」
山ちゃんの表情が少しシリアスになる。
「この男は将来、絶対美人のモデルと結婚するって」
「そっちですか」
山ちゃんが今度は声を上げて笑った。

休憩時間には若い道場生たちが、スマホを手に山ちゃんの前に並んだ。ツーショット写真を撮ってもらうためだ。
中には嬉しさと緊張のあまり「あうあう」とわけのわからない声を上げているやつもいた。
僕? 僕はさっきから書いているように、これでも山ちゃんの先輩なのだ。スマホでツーショットなんてそんなこと。
ちゃんとデジカメで撮ってもらいましたよ、はい。だいたいまだガラケーやしね、僕。

練習後は山ちゃんを囲んでの飲み会となった。参加メンバーはポンコツの僕以外は、元プロの渡邉和さん、アニキ森山さん、道場の門番・川島さん、そして師匠という錚々たるメンバーだった。
そこで山ちゃんは力強く復帰戦の勝利を約束してくれた。
プロデビュー後、破竹の勢いでKrushのチャンピオンになった山ちゃんだが、11月に行われた『K‐1 WORLD GP 2014 ‐65㎏初代王座決定トーナメント』でゲーオ選手に負けてしまったのだ。

しかし、大丈夫だろう。羽生義治によると『運命は勇者に微笑む』らしいから。真の勇者・山ちゃんに運命は大笑いしてくれるはず。

期待してます!

それはそうと、今から山ちゃんとのツーショット写真で年賀状を作リ直そうと思うのだが、間に合うだろうか。

                                チャンピオンになっても礼儀正しい後輩に感心しつつ、合掌。
                                                                                            
追記:目はすっかり治りました。歪みは数日で、フラッシュは一年半くらいで。ただ、最近は近くの細かい字がぼやけたりする。年は取りたくないなぁ(笑)





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大好きなヒーロー『デビルマン』に、あえてツッコミを入れる。


確か『妖獣シレーヌ』が現われたときだ。

デビルマンがめちゃくちゃかっこいい声で言った。

「出たな。バケモノ」

いやいや。お前もけっこうバケモンやで。



ところで、ご存じの方も多いかと思うが、デビルマンは単なる勧善懲悪のヒーローものではなく、とっても深~い作品なので

ある。

そのことについて書くと、とても長くなる上に、内容はウィキペディアに網羅されていることとほぼ被るので、気なる方は

そちらで確認してください。


『人の世に愛がある
 人の世に夢がある
 この美しいものを守りたいだけ

 もうこれで帰れない
 さすらいの旅路だけ
 このやすらぎの心知った今では

 今日もどこかでデビルマン
 今日もどこかでデビルマン』

                
泣けてくるエンディング曲だ。 ストーリーの深さ、デビルマンの苦悩の深さを知ると更に胸に沁みる。

アニメではこの曲が流れているとき、どこかの鉄塔に座って、ぽつねんと何かを考えてる風のデビルマンだが、

「んなとこに、んな格好で座ったらあかん」

というツッコミは入れられない。

                                      悩める悪魔に合掌。





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笑っていいのかよくないのか、ちょっと戸惑うかもしれない話。


20年以上前の年の瀬。おかんが自殺を図った。

睡眠薬を80錠ほど飲んで病院に運ばれたと、ケースワーカーさんから僕の仕事先に連絡があった。

「またか」と思った。

当時、おかんはアパートで一人暮らしをしていて、ちょっと病んでいた。

絶対に死なない匙加減で手首を切ったり、酒を浴びるほど飲んで病院に運ばれたりということが、それまでにも

ちょくちょくあったので、睡眠薬云々と言われても、そう驚かなかった。

「めんどくさいなあ」と思いながら、仕方がないので早退し病院に向かった。

処置室に行くと、間もなく目を覚ましたおかんが

「なんか、よう寝たわ」

と、抜かしやがった。

“殺したろか”と思った。


翌日。怒りを消化できない僕は、このことをある先輩に話した。

ネガティブな感情は吐き出すに限る。

僕の話を聞いてくれた先輩が言った。

「睡眠薬80錠も飲むって、20錠目くらいで眠たくならへんのか?」

笑ってしまった。

この人に話して良かったと思った。

シリアスな話ではあるけれど、

「お母さんは淋しいんや。だからお前がもっとお母さんを大切にしないと」

とか言ってお説教されても、白けてしまったと思う。勝手な話ではあるが。

ちなみに、睡眠薬で自殺しようと思えばバケツに4杯くらい飲まないと死ねないと、そのときの医者が言っていた。

おかんは若い頃、看護師をしていたらしい。だからその辺の知識はあったはずだ。

やっぱり死ぬ気などなかったのだ。ほんとに人騒がせであほなやつだ。

そんなおかんも、もう70歳で最近はちょっと元気がない。それはそれで淋しい気がしないでもない。

また自殺未遂騒動でも起こしてくれないかな。

いや、70歳じゃ、死ぬ気がなくても、ものの弾みで逝ってしまうかも知れないな。

仕方がない。元気を出させるために、今度は僕が・・・あかんな。

みなさん、命は大切にしましょうね。

                                                 合掌。





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何かと忙しい年の瀬。 疲れているのかも・・・


さっき仕事から帰ってきて、オフモードに切替えようと眼鏡をかけた。

しかし! である。

眼鏡をかけたにも関わらず、視界がボヤけることおびただしい。

“ヤバイ・・・これはちょっと普通じゃないな。もしかして、おれはもう死んでしまうのか!?”

なんて思って焦ったが、落ち着いてよく考えてみると、コンタクトレンズを外さずに眼鏡をかけていただけのことだった。

そりゃ、ボヤけるって。
 
でも、そんなあほなことをしてしまうという点では、疲れていると言えるのかもしれない。

ところで、コンタクトレンズといえば、ちょっと切ない思い出がある。

僕がコンタクトレンズを使い始めたのは20歳のときなのだけれど、初めてコンタクトレンズをつけて彼女と会ったとき、

「どう!? おれ、コンタクトレンズ似合うやろ」

というギャグを放ったら

「コンタクトに似合うもくそもないやん。あほちゃう」

と、切り捨てられたのだ。

このときは若いし、当然疲れていたわけでもない。なんなら絶好調だったのに、えぐいスベリようだった。

彼女がいる視界が見る見るボヤけた。コンタクトが合っていなかったのではない。あふれる涙が視界を歪めたのだ。

いかん。思い出すとまた泣けてきた。

明日も仕事だ。もう寝るとしよう。

                                 明日からは見通しがいいはず!と願いつつ、合掌。          




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『口は災いのもと』ということを、改めて痛感したクリスマス。


クリスマスの今日(日付が変わっているので、昨日か)、仕事でちょっとしたミスをした。

業務に支障がないということは、自分でも判断がついたが、一応、直属の上司に報告した。

すると、たまたま近くにいたその上の上司にも話がいって、事が少し大きくなる気配がした。

だが、結局、上司の上司の温情もあり問題にはならなかった。

ホッと、胸をなで下ろしたとき、上司の上司が僕に言った。

「これからは気をつけろよ」

安心したのが、いけなかったのだろう。

「はい。年内は大丈夫です」

と、答えてしまった。

「当たり前じゃ!!」

上司の上司が今年一番の怒鳴り声を上げた。

幸い冗談のわかる人だったので、笑って流してくれたが、シリアスな場面でつい余計なことを言ってしまう僕の悪い癖は、

今にはじまったことではない。

あれは30代に突入して間もない頃だ。京都は木屋町のショットバー『 CLUB DESERT』に行ったときのこと。

菅野美穂似の後輩を連れていたのもあって、一杯目の飲み物を注文するときに

「カルピスを。ストレートで」

などと言ってしまったのだ。

『 CLUB DESERT』といえば、カチッとした通好みの大人のバーとしてその名を馳せている名店なのだ。

当然、、マスターも渋くてコワい。

「申し訳ございません。あいにく当店にカルピスはございません」

慇懃に対応してくれたマスターの目は、減量中のボクサーのように妖しい光を湛えていた。

よく叩き出されなかったものだ。

当然だが、チェックのときにあわよくばかまそうと思っていた

「安いなあ。ツケといて」

という吉本新喜劇の定番ギャグは言わなかった。


                             あの日も今日もサムかった自分に、メリークリスマス。





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『1988年・12月25日』と書かれたカセットテープに録音されていたことと、友人T。


ちょっとした探し物があって自分の部屋の押入れをひっかきまわしていたら、『1988年・12月25日』と書かれたカセット

テープが出てきた。

1988年といえば、僕は高校3年生だ。

聴くしかないと思った。

さらに押入れをひっかきまわすと、奥から2合炊き炊飯器ほどのCDラジカセが出てきた。

再生。

何人もの男(まだ男の子と言った方がいいか)の声が聞こえてきた。

くだらないことを言い合っては大笑いしている。

どれくらいくだらないかというと

「オレな、この間、あだち充の『みゆき』で抜いたぞ。ブラジャーシーンでや」

「がはははは!」(一同爆笑)

といった具合だ。情けないことこの上ない。でも、青春である。


聖夜に『みゆき』のブラジャーシーンで抜いたと、あほな自慢をしたのは友達のTだ。

Tは高校卒業後、大学へ進学。僕は専門学校へ進み、あまり会わなくなった。

社会人になってからは、Tは東京へ行ってしまったので、ますます会わなくなった。

それが、たしか27歳のクリスマスちょっと前だ。地元のあるところで久しぶりにTと再会した。


「おい、T。帰ってきたんか。相変わらず好きやな」

真剣なTの横顔に、僕は声をかけた。

「おお、シマか。久しぶりやな」

ゆっくり顔を向けたTは僕を見て、にこりと笑った。手には『女子高生もの』のエロDVDを持っていた。

僕は『人妻もの』を手にしていた。

僕たちは地元のTSUTAYAのAVコーナーで再会し、互いに股間を熱くしながら旧交を温めたのだった。

久しぶりに会ったというのに、僕たちは近況など語らず、くだらないAV談義で盛り上がった。クリスマス前だというの

に。高校3年生だったあの日のように。


それからTとは会っていない。もしかしたら、今夜あたりTSUTAYAのAVコーナーに行けば会えるのかも知れないが、

やめておこう。

44歳にもなって、Tが『女子高生もの』を持っていたら、声をかけるのをためらってしまいそうだからだ。

                                          聖(性)なる夜に合掌。





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『白日夢』  いつもあほなことばかり書いているから、たまにはこんなのを・・・

たとえば―――昼ごろ目が覚める。寒い。ベッドから出られない。DVDをつける。アダルトDVDを観る。慰める。
溜め息を2回ついてもう一度眠る。ピストルを持った男に追いかけられる夢を見る。追いかけまわされて終には撃たれて死んだ。いや死ぬ直前に目が覚めた。風呂に入った。髭は剃らなかった。素っ裸のまま缶ビールを開けた。携帯電話が鳴った。麻紀からだった。用件は「遊んでおくれ」だった。とりあえず下着をはき、約束の時間までまた眠った。
 麻紀は元気だった。「forms」に行った。麻紀はよく食べよく笑った。僕はあまり笑わなかったがよく食べた。閉店まで騒いで店を出た。やっぱり寒かった。すぐに車を出した。行くあてはなかった。大きな交差点来るたびにジャンケンをした。僕が勝つと右、麻紀が勝つと左に進んだ。
“偽宝石売り”の話をした。麻紀は悲しそうに「ふうん」と言った。雨が降ってきた。帰りたくなった。僕は雨が大嫌いだ。不意に麻紀が抱きついた。
「好きになっていい?」
 僕は返事をしなかった。
「ねえ、答えてよ!」
 麻紀が首にまわした腕を揺すった。ハンドルをとられた。車が歩道に乗り上げた。電柱に当たって車は止まった。フロントガラスで頭をぶつけたとき、目が覚めた―――なんていう夢を見た日は一日中、麻紀のことが気になる。彼女に会ったら何て話そうかとソワソワしてしまう。たとえ彼女が存在しなくても・・・・・・。





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